LUMIX GX8 - 暗いときのマニュアルフォーカスについて


パナソニックが販売しているミラーレス一眼デジタルカメラ『LUMIX GX8』を使いはじめて10ヶ月が経ちました。
購入後しばらくは旅先や日常でのスナップ程度しか出番がありませんでしたが、いまでは雑誌などの撮影仕事でも重宝しています。
このカメラのセンサーは、フルサイズカメラと比較して約1/4の大きさしかありません。
パナソニックとオリンパスが共通して採用している「マイクロフォーサーズ」という規格です。
フルサイズカメラよりもセンサーサイズが小さいため、購入前は画質が劣るものと正直思っていましたが、実際にはこれまで問題になるようなことは起きていません。


しかし不満がないわけではなく…。
これからGX8を購入する方、同じ悩みを抱えている現ユーザーの参考になればと思い、表題にある「暗いときのマニュアルフォーカスについて」を記したいと思います。


三脚にカメラを取り付けて撮影する際は、露出やピントをマニュアルで操作してシャッターを押しています。
マニュアルを使うのは、より撮影イメージに近づけられるのが理由です。
特に夜間時はオートフォーカスで遠方にピントを合わせるのが難しく、ほとんどマニュアルでピントを合わせていると言ってもいいかもしれません。
風景写真などをしっかり撮る場合は、GX8でも三脚を用いてマニュアル撮影しているのですが、ここでひとつの難点が発生……。


昼間の撮影であればGX8でも問題なく「M(マニュアル)モード」「マニュアルピント合わせ」ができるのですが、暗くなるとお手上げなんです。
夜間でも被写体の中に街灯などの明るい光源があれば、その光源にピントを合わせて撮影することは可能です。
しかし、ピント合わせの指標となる明るい光源がない場所では、このカメラでは撮れないとずっと思っていました。


が、しかし!


対処方を知ってからは、なんとか頑張れば撮れるようになりました。
その対処方を説明します。
かなり基本的な操作方法なので「そんなこと知ってるぜ!」という方もいるかもしれませんが、実際、オレがこのことを知ったのは7ヶ月経ってからのことなので…。

上記写真は「Mモード」時の背面液晶画面を写したものです。
各設定数値は〈絞りF6.3・シャッタースピード10秒・ISO400〉で、タイトル下の写真はこの設定で撮影したものです。いわゆるカメラが判断した適正露出なので、右下にある「マニュアル露出アシスト」がゼロ表示になっています。

GX8のピント合わせをマニュアルで操作する場合、液晶画面(ファインダー)表示をふたつの方法から選択(*1)できます。
ひとつはピントを合わせたい個所を液晶画面全体に拡大表示させる「全画面」、もうひとつは液晶の一部に拡大画像を表示させる「PIP」です。
所有している2台のGX8は、より緻密なピント合わせが可能な「全画面」に設定しています。


夜間撮影時に「全画面」設定でピントをマニュアル操作すると、背面液晶画面はこのような感じになります。

ピントリングに触ると、それまでの全景から選択したピント表示エリアが拡大表示されるのですが、真っ暗で何が写っているのかわからない状態になってしまうのです。これではピントを合わせようがありません。
まるで〝ブラックアウト〟状態。
被写体の中に明るい光源がある場合は、その光源でピントを合わせることは可能です。
しかし暗いところでピントを合わせようとすると、光が足りずに真っ黒となってしまうのです。

もうひとつの表示方法はどうでしょうか。試してみました。
「PIP」では「全画面」とは違い、全景と同じくらいの明度で拡大表示されました。
以下がその写真です。


「全画面」では真っ暗だった画面ですが、「PIP」にするといくらか改善されます。
集中すれば撮れなくはないですが、ノイズが混ざった液晶画面の一部表示でピントを合わせるのはかなり大変です。
真っ暗で撮れないよりはマシですが…。


先日やっとこれら状況時の対処方を見つけました。すごく簡単です。
「Mモード」から「Aモード」や「Sモード」などに切り替え、露出補正ダイヤルをプラス側にすると液晶画面が明るくなるのです。
こんな感じです。

上記写真は「Aモード」で露出補正ダイヤルをプラス3段階にしたものです。
適正露出時の背面液晶画面とは見え方が変わり、明るくなったのがわかると思います。

この状態(Aモード・露出補正3段階プラス)でマニュアルピント表示を「全画面」にすると、拡大表示も明るく表示されます。
Mモードでは真っ暗だった拡大表示画面が明るくなり、「PIP」よりもピントが合わせやすくなりました。
このままシャッターを押すと露出オーバーになってしまうので、マニュアルでピントを合わせた後はMモードに戻して撮影。

Mモードで露出補正ダイヤルをプラスにしたり、あえて露出オーバーの設定にしてみましたが、このような効果は得られませんでした。
ピント調整時だけMモード以外を選択するしかないようです。


この方法を知ってから、それまでお手上げだった夜間撮影でGX8が使えるようになりました。


ちなみに設定メニューのカスタムで「常時プレビュー(MFモード)」をオンにすると、露出設定に応じて液晶画面の明るさが変化します。
しかしマニュアルピントでの「全画面」「PIP」では露出設定が反映されず、暗部ではピント合わせが困難のままでした。
ユーザーとしては、Mモード時のピント表示「全画面」も露出設定に応じて変化して欲しいところですので、4月からはじまったばかりの「LUMIXプロサービス」の担当者にこのことを伝えました。
次機種に反映されることを願っています。




*1 設定メニュー→カスタム→MFアシスト表示